NANAKAGU編集部
本革・ナッパレザー・西皮(PU/PVC)の違いと最適な用途
オフィスチェアやソファを購入する際、「レザー(革)」の選択で迷う方は少なくありません。カタログに記載されている「本革」「ナッパレザー」、そして家具業界でよく耳にする「西皮(シーピー)」など、それぞれの素材には明確な特徴と適した用途があります。
結論から申し上げます。 最適なレザーは「使用する環境」と「メンテナンスにかけられる時間」によって決まります。本記事では、プロの家具バイヤーの視点から、これら3つのレザーの具体的な違いと、後悔しない選び方の基準を詳しく解説します。

高級感を追求する「本革」と「ナッパレザー」
役員室やハイエンドな空間には、やはり天然皮革が選ばれます。同じ本革でも、加工方法によって手触りや特性が異なります。
コストと手入れのしやすさを両立する「西皮(合成皮革)」
「西皮(シーピー)」とは、家具の製造・輸入業界で広く使われる呼称で、主に高品質なPU(ポリウレタン)やPVC(ポリ塩化ビニル)を用いた「合成皮革」を指します。本革の質感を人工的に再現した素材です。
- 高いコストパフォーマンス: 本革やナッパレザーと比較して、大幅に価格を抑えて導入できるため、複数台の導入に適しています。
- メンテナンスフリー: 水や汚れを弾くため、飲み物をこぼしてもサッと水拭きするだけで清潔に保てます。日常的なクリーム等のお手入れは不要です。
- 品質の均一性: 人工素材であるため、天然革のような色ムラや個体差がなく、均一な美しい仕上がりになります。
※注意点:通気性が低いため長時間の着座では蒸れを感じることがあり、使用環境によって数年〜5年程度で表面の加水分解(ひび割れや剥がれ)が起こる消耗品でもあります。
環境に合わせた最適なレザー家具の選び方
家具のレザー選びに「これが絶対の正解」というものはありません。ご自身のライフスタイルやオフィス環境に照らし合わせて選択することが重要です。
役員室や書斎(長時間の作業)
通気性と耐久性に優れ、ステータス感のある「本革」または「ナッパレザー」が最適です。身体への負担を軽減し、長期間のパートナーとして機能します。
ミーティング・来客用スペース
不特定多数の人が使用し、常に清潔感が求められる場所には、汚れに強く水拭きなどの手入れが簡単な「西皮(PU/PVC)」が適しています。
デザイン重視のリビング
インテリアとしての質感を重視し、リラックスした最高の座り心地を求めるなら、しなやかで肌触りの良い「ナッパレザー」が最高の選択肢となります。
【Q&A】レザー家具選定のプロが答える質疑応答
Q1: 本革のお手入れはどれくらいの頻度で行うべきですか?
A: 基本的には半年に1回程度の頻度で、専用のレザークリームを使用して保湿を行うのが理想的です。乾燥を防ぐことで、ひび割れを防止し、美しいエイジングを楽しむことができます。
Q2: 西皮(PU/PVC)の加水分解を防ぐ方法はありますか?
A: 完全に防ぐことは難しいですが、寿命を延ばすことは可能です。直射日光や高温多湿の環境を避け、汗や皮脂が付着した場合は固く絞った布で水拭きし、乾拭きでしっかり水分を取り除くことがポイントです。
Q3: ナッパレザーと通常の本革の最大の違いは何ですか?
A: 最大の違いは「柔らかさ」と「しなやかさ」です。ナッパレザーは塗膜を薄く仕上げる特別な加工を施しており、通常の本革よりも肌に吸い付くような滑らかな手触りを持っています。
会社情報
会社名 株式会社アクティブエフピー
所在地 〒107-0051 東京都港区元赤坂1丁目1-7
TEL 042-816-3183











