一枚板をハギ合わせたテーブルとは何か?

はじめに

一枚板テーブルとは何か?家具を選ぶとき、多くのお客様が自然と目にすることがある「一枚板テーブル」。

今回のブログでは、その一枚板テーブルの特徴や魅力について、わかりやすくご紹介します。

一枚板テーブルの誕生


木工の世界では、広幅の木材が必要になることがよくあります。

昔は、少しお金を出せば比較的簡単に必要な幅の材料を手に入れることができました。

 

でも、残念ながら最近では、いくらお金を積んでも、運が良くないとなかなか適正な価格で広幅の木材を入手するのは難しくなっています。

昔のように、何気なく一枚板の天板を作っていた時代が懐かしく思えます。

今では、一本の天然木から作る天板の材料費はとても高騰していて、まるで天文学的な金額になっています。

その中で、多くの木工職人がコストを抑えるために取り入れているのが、「板ハギ」という技術です。

この技術によって、「一枚板テーブル」も生まれているのです。

一枚板テーブルとは


「ハギ合わせテーブル」とも呼ばれるもので、複数の木板を特定の技術を用いて接着し、一体化させて大きな一枚板のように仕上げる木工技術です。

これにより、もともと短い木材をつなぎ合わせて、長さや幅に規格がなかった時代でも、見た目も美しく、丈夫な一枚板を作ることができました。

上図をご覧ください。

3枚ハギの例を木口方向から見た図になります。

青い線は、将来的にそれぞれの板、1枚1枚が動こうとする方向です。

その結果としてハギ合わせ後、全体が動こうとする方向を示したものが赤い線です。

つまり、「木表-木裏-木表」とハギ合わせた方が将来的に平面を保ち易いということです。

天板のハギ合わせの枚数ですが、2枚以外は3、5、7..と奇数枚数が良いと思います。

特に、「一枚板テーブル」は、その自然な木目の流れと木の温かみを最大限に生かしたデザインが人気です。

実際の一枚板のように見えますが、実際には複数の短い木板を巧みに接合したもので、木目や色合いを調整することで、まるで一塊の木から削り出したかのような美しさと耐久性を実現しています。

一枚板テーブルのポイントと特徴


一体感と高い美しさ

一枚板のような自然な木目の流れと、インパクトのある存在感を持つ仕上がりです。木目や色調の調整により、天然素材の魅力を最大限に引き出します。

    • コスト節約と素材活用

高価な一枚板を買い求めることなく、短い木板を巧みに組み合わせて大きな天板を実現します。これにより、材料の無駄を抑えつつ、クオリティの高い作品を作ることが可能です。

    • 高い耐久性と長持ち

正確な接合技術と丁寧な仕上げにより、長年にわたり美しい状態を保つことができ、経年変化も味わいの一つとなります。

    • 工芸の粋と職人技

熟練の技と工夫次第で、「本物の木工職人の技術」が光る逸品に仕上がります。この技術は、日本の伝統的な木工技術の粋を伝えるものともいえます。

まとめ


「一枚板テーブル」は、複数の短い木板を巧みに接合して、一見すると一枚ものの木材のように見える美しい天板です。

自然な木目の流れと木の温かみを最大限に生かしたデザインが特徴で、コストを抑えつつ高い耐久性と長持ちする仕上がりを実現しています。熟練の職人の技が光る、伝統と工芸の粋を集めた一品です。

NANAKAGUでは、このような高品質な一枚板テーブルを多数ご用意しています。

一枚板ならではの美しさと存在感をぜひお手元に。

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